「百年文庫013 響」
魂は周囲と決して響き合ってはいない 「百年文庫013 響」ポプラ社 「ベートーヴェンまいり ヴァーグナー」ベートーヴェンを崇拝する青年音楽家である「私」は、ガロップやポプリを書いて得た資金で、ついにウィーンへ...
魂は周囲と決して響き合ってはいない 「百年文庫013 響」ポプラ社 「ベートーヴェンまいり ヴァーグナー」ベートーヴェンを崇拝する青年音楽家である「私」は、ガロップやポプリを書いて得た資金で、ついにウィーンへ...
表面に現れているメルヒェンが本質なのだろうか 「ブランビラ王女」(ホフマン/大島かおり訳)(「くるみ割り人形とねずみの王さま/ ブランビラ王女」) 光文社古典新訳文庫 悲劇役者・ジーリオは、夢の中で美しい王女と出逢い、...
甥の存在をどう解釈すればいいのか? 「くるみ割り人形とねずみの王さま」(ホフマン/大島かおり訳)(「くるみ割り人形と ねずみの王さま/ブランビア王女」) 光文社古典新訳文庫 クリスマスプレゼントのくるみ割り人形に魅せら...
「影を売り渡した男」に「鏡像を失くした男」 「大晦日の夜の冒険」 (ホフマン/大島かおり訳) (「砂男/クレスペル顧問官」) 光文社古典新訳文庫 大晦日の夜に酒場に 出向いた「ぼく」は、 小男とのっぽの二人組に出会う。...
ホラー色を醸し出しているのはクレスペルの奇人ぶり 「クレスペル顧問官」 (ホフマン/池内紀訳) (「百年文庫013 響」)ポプラ社 二年ぶりに故郷H市に 舞い戻った「わたし」は、 葬送の列に出くわす。 それは「わたし」が...
主人公・ナタナーエルの視点に立ったとき 「砂男」(ホフマン/大島かおり訳) (「砂男/クレスペル顧問官」) 光文社古典新訳文庫 大学生ナタナーエルは、 買い入れた望遠鏡で、向かいの スパランツァーニ教授宅の窓に 見える...
生から死、死から生へのジェットコースター 「砂男」(ホフマン/大島かおり訳) (「砂男/クレスペル顧問官」) 光文社古典新訳文庫 幼い頃に聞かされた 「砂男」への恐怖から 精神を病むナタナーエル。 彼は「死」の影に 絶...